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桜の風情と、心を包む文化
「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」 詠んだのは、歌人・在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)。 “世の中に桜というものがなかったならば、春になっても桜の花の咲く楽しみ散る悲しさなど心騒がすこともなく、のどかな気持ちでいられるでしょう。” という意味が込められています。いつの世も、桜が人々の心を虜にしていることが良くわかる和歌です。 そんな桜の咲く様子をクッキーで表現したのが、「ふきよせ さくら」。苺や桜、抹茶など、季節の彩りをちりばめたアトリエうかいからの春の便りです。季節限定のふきよせの中では特に人気の品で、少しずつ改良を重ねながら、毎年春に皆様にお届けしています。 春の青空に咲く満開の桜をイメージした包みをひらくと、中から現れる色とりどりのクッキーたち。その明るく華やかな雰囲気は、お花見など春の行楽のお供にもよく似合います。春先のご挨拶ギフトとしてもぴったりの一品です。

「折形」の美意識を投影した、
ふきよせの包み

「ふきよせ」のパッケージは、和の風情豊かな絵柄があしらわれた風合いのある紙で包まれているのが特徴。 アトリエうかいの工房では、商品へのこだわりから手作業が必要な工程がいくつもありますが、「ふきよせ」も工房スタッフたちの手によって一つひとつ想いを込めて包装しています。 「贈り主の方の想いが伝わるように」と、一枚の紙で優しく丁寧に包まれた端正な佇まい。そこには、日本ならではの「紙で包む文化」の心が息づいています。 日本では古くから、物をまとめるときや移動させるとき、保存するときなどに、藁や木、紙を使って包んでいました。 平安時代からは「和紙を折り目正しく折り、贈り物などを心を込めて包み渡す」ことを「折形(おりかた)」と呼び、公家の礼法とされてきました。 室町時代には「折形礼法」として法令化され、上級武家に代々受け継がれるように。 江戸時代になるとそれまで高級品とされていた和紙が安価に出回り、「折形」は人に物を贈るときの習慣として庶民の生活に溶け込みはじめます。 このように日本は「紙で包む文化」を独自に発展させていきました。 江戸時代の武家礼法のバイブルとされる『貞丈雑記(ていじょうざっき)』には「心を尽くして取り調えるを、馳走とも奔走ともいう。馳、奔、走 三字とも走ると読むなり」と書かれています。これは、見えないところに時間をかけて、相手のために心を込めて尽くすことを意味しています。 おいしい食べものを準備しておもてなしをすることを“ご馳走” というように、食べもののほかに贈りものも心を尽くして調えられてきました。 紙を丁寧に折って包む、という行為には、贈る相手を大切に思う、“心そのものを包む” という想いが込められているのです。 和紙ならではの品の良さと、見た目の美しさ。そこに込められた心や、相手に寄り添う気持ち。「折形」が生んだおもてなしの在り方を、「ふきよせ」では和紙をイメージした紙でクッキーを大切に包むことで表現しています。 美しくもはかない桜の風情と、贈りものに対する日本の美意識が込められた「ふきよせ さくら」。 四季の美しさとおもてなしの心を大切にするアトリエうかいの想いを感じ取っていただけたら幸いです。
※写真はすべてイメージです

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