1955年、イギリス、アメリカ合作の恋愛映画【旅情】(原題:Summertime)の中で、ジェーン(キャサリン・ヘップバーン)が偶然訪れたアンティーク店で赤いヴェネチアン・グラスを購入し、それをきっかけに店主のレナード(ロッサノ・ブラッツィ)と親交を深めていく… 物語の重要なアイテムとして登場する赤いヴェネチアン・グラスに世界中の人々が魅了され、ムラーノ島まで買い求めに来たというエピソードが残されています。
マエストロ ダビデ・フィン(Davide Fuin)氏は、1962年にムラーノの優秀なガラス工のもとに生まれる。 16歳で見習いとして工房に入ると、早くから稀な才能を発揮し、29歳で「薄肉宙吹き技法」のマエストロとして円熟した技法を誇る。その若き天才ぶりから「ムラーノのモーツァルト」と呼ばれ、現在は自身の工房「DF GLASSWORKS」を構え、ヴェネチアの名誉ある「6大マエストロ」の一人として活躍している。