幸せな時間をもたらす、クッキーとお茶のマリアージュ
「レストランで料理とドリンクのペアリングを愉しむように、 クッキーに合う一杯をご提案することで、 より豊かな食の時間をお届けできないものか?」鉄板料理店「うかい亭」をルーツに持つ私たちは、かねてからそんな思いを胸に抱いていました。
もともと個人的に和紅茶(国産紅茶)を愛飲していた、グランシェフパティシエの鈴木。「アトリエうかいのクッキーと相性の良いお茶をセットにして皆様にお届けしよう!」と思い至り、2022年にベストなペアリングを求めてお茶探しがスタートしました。
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国内外のさまざまな産地の紅茶を取り寄せ、クッキーと合わせていくつもテイスティングを行いました。その中で私たちが最も相性のよさを感じたのが、福岡・八女の茶農家「お茶の千代乃園」が育む和紅茶の「かなやみどり」。
標高500m の山間部で栽培されている、甘い香りと味わいが特徴のお茶です。当店のクッキーのくちどけの良さと香りの余韻に、優しく寄り添うかなやみどり。ただ寄り添うだけではなく、後味に醸されるやわらかな茶葉の甘みがバターのまろやかな風味が生きたクッキーとぴったりの相性を奏でます。
かなやみどりには、クッキーと共に味わうことでその美味しさをぐっと引き上げてくれる力があるのです。アトリエうかいで使用する素材のテーマのひとつとして“サスティナブル” を掲げてきたなかで、「お茶の千代乃園」が有機栽培でお茶を育んでいることにも惹かれた鈴木。実際に現地の農園へ足を運び、農園の方に直接お話を伺いました。
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2022年9月。
鈴木率いるアトリエうかい一行は、福岡で一番高い山がある人口1,000人程の小さな村・福岡県八女市矢部村に到着しました。ここの一帯に「お茶の千代乃園」の茶畑が点在しています。
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ご一家で茶畑と茶寮を営む、農園主の原島政司さん(写真右)。
害虫が少ない立地の特徴を活かして、日本より残留農薬の基準が厳しいEU(ヨーロッパ)へ輸出するお茶を2005年より生産し、2015年からは有機JAS 認証を取得して安全・安心なお茶の栽培・販売を行っています。
「品種や畑の個性をどのように味として表現するか」をテーマに掲げる、「お茶の千代乃園」のお茶づくり。もともとは緑茶のみを生産していたところ、農園のお茶の木に発酵茶としての可能性を感じ、さまざまな試行錯誤を経て和紅茶、そして烏龍茶の製造を始められました。茶葉の品種やその日の気温・湿度などを気に留めつつ、一釜ずつ五感に頼って茶葉を確かめながら加工が行われています。
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驚くほど香り高いお茶をいただきながら、さまざまなお話を交わした一行。原島さんが作る茶葉の個性やテロワール(地域性)を引き出すものづくりの姿勢、茶寮の運営や各種イベントへの出店を通して“お茶のある暮らし” を啓蒙し続ける姿勢に、深く感銘を受けました。
そして鈴木たちが最も魅力的に感じていた「かなやみどり」と、一行が持参したアトリエうかいのクッキーとの相性を原島さんとご家族の皆さんにも試していただくことに。クッキーと共に味わうことで生まれるハーモニーの秀逸さや、当店のクッキーにかける熱量を原島さんご一家にも共感いただき、コラボレーションの実現に至ったのでした。
今回の「お茶の千代乃園」の皆さんとの取り組みと同様に、今後も視野を広げて、共通の価値観を持つさまざまな人々との繋がりを深めながら豊かな食の時間をお届けしたいと考えています。
<div align="right" style="font-size:12px;">※写真はすべてイメージです</div>